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未知の身体シリーズ:皮膚の不思議 ①

井上尚哉選手が見事、2階級目の4団体統一しましたね!

まさか日本人でこのようなPFP1位になるようなチャンピオンが生まれるとは夢にも思いませんでした。興奮冷めやらぬ海外ボクシングフリークの長谷川です。

いつもブログを見て頂いてありがとうございます。

今回から長谷川の回は「未知の身体シリーズ」という事で私たち人間のまだあまり知られていない能力、可能性についての情報、また考察をお届けしていきたいと思います。

若干マニアックな内容になりますので興味ない方はスルーして下さいませ(笑)

井上選手の何が凄いというのは

パワー、スピード、ボクシングIQ、当て感、ステップ、下半身からの捻じりによる力を伝える能力等など語りつくされている感がありますが、

ある意識領域のプロが言うには空間把握能力、自分の間合いと相手の間合い、数mmギリギリのところの接触境界線の感知、コントロール能力が凄いと言っておりました。

う~む、私も前から井上選手の場合ボクシングなんだけど、何かしら武道的な動きというかちょっと他の選手と違う感を抱いておりましたが、武道の達人になると間合いで決まる

間合いの取り合いとよく言われるのでなるほどな思いました。

何かがうまい、上手な人は感じる力、微細な変化を感じ取る能力に優れていると言われます。という事で今回は皮膚の不思議について迫ってみたいと思います。

皮膚にも知能がある?!

皮膚というと皆さんどんな役割があるかご存じでしょうか、大体ご察しかと思いますが

人間の皮膚は単なる界面ではなく、温度、湿度、圧力、化学的刺激といった環境因子を感知する境界です。皮膚にそれぞれの刺激を感知するセンサーが分布して神経を通して脳に感覚情報伝えてくれている最前線の部分です。

実はこの優れた境界にも「知能」が存在しそれが私たちの判断や行動に影響を及ぼしているという事が分かってきました。

私たちは「知能」は脳に存在すると考えがちですが、広く生物の世界を眺めてみると、脳がなくても高度な判断、行動を示すものが多く存在します。

たとえばヒトデは、砂の中の二枚貝を見つけそれにとりつき、殻をこじ開けて中身を食べてしまいます。かなり難度の高い作業なのですがヒトデには脳はありません。

またゾウリムシは一つの細胞からなる生き物、単細胞生物なのでもちろん脳はないのですが細胞膜とその上の細かな毛のような繊毛があるだけです。

しかし、障害物にぶつかると、それをよける。自分の命に関わる高温、低温、極端な水の酸性、アルカリ性から逃げる、そしてエサとなる細菌がいると、それに近づいて食べることができます。これらの様々な判断や行動はゾウリムシの皮膚というべき細胞膜の機能によるものなのです。

生き物には「受容体」というタンパク質分子で出来た、一種のスイッチのようなセンサーが分布しており圧力、光、電気等の物理的な刺激、あるいは化学物質、酸性やアルカリ性、ホルモンのような分子等に呼応してスイッチが入ると様々な生化学的な反応、現象が始まります。

ゾウリムシの場合、受容体は細胞膜(人間でいう皮膚)にありますので何かにぶつかった刺激や温度の変化で細胞膜に電気的な変化が起こり身体を移動させるための絨毛が動き始めるのです。

例えるならルンバ等のお掃除ロボットを創造してもらえると分かりやすいかもしれません。

ルンバは前に壁があるから右曲がろうとか、全ての部屋を万遍なく掃除するにはこのルートをたどろうとかCPU(脳)が思考して動いているわけではありません。

搭載されている各種センサーが反応して動いているだけです。

大企業の皮膚

私たち人間は日々色々な判断、行動を短期、長期、また瞬間的に下しながら生きています。

これは全て脳が下しているのでしょうか?

例えば大企業を例に出しますと、社長(脳)は長期的な経営の展望を考えます。そこで判断を下す際の情報はお客様と直接接している営業マンや販売員(皮膚)から情報を取らなければ市場の動向に機敏な対応、判断を下す事が出来ません。

また現場で働く最前線の「企業の皮膚」の人達はお客様一人一人の対応についていちいち社長(脳)の判断を仰いでいては仕事にならない、その場で瞬時に判断しないといけないですよね。

実は何かを感じてその電気信号が脳に伝わるまでにはまあまあのタイムラグがあり、そこから思考して判断を下せばさらに時間がかかってきます。

私たちも考えるより前に身体が勝手に動いた、特に命の危険につながる場面でそのような経験少なからずあるかと思います。

また転んで大けがをするとか、営業であれば大規模クレームが来るとか、そういう重大事は中枢に送られ、ケガを経験した脳は「歩くときは足元に注意しよう」

クレームが寄せられた社長は再発防止の計画を練るはずです。

大企業の例で述べましたが、例えばこれが少人数のベンチャー企業であれば、メンバー個人が企画から営業まで行い個人的判断で問題に対処出来るので大きな脳はいらないわけです。

生物でいうと先ほどのゾウリムシでしょうか。

しかし組織機構が大きく複雑になればなるほど、それを束ね長期的視野で管理、コントロールして存続するための経営方針を決める社長(脳)が必要になってきます。生物でいうと人間にあたります。

境界に存在する知能

このように皮膚も実は我々が普段気づかないような「境界に存在する知能」的な役割を持っており脳とフィードバックしあっているのです。

我々、背骨調整士も背骨を調整するとき考えて施術するのではなく、瞬間瞬間背骨がリアルタイムに動いていくのに合わせて指で追っかけて治めていくという感覚です。

指先や腹のセンサーでズレを探っていき、同時に背骨を治めていく。

教えられて出来るものではなく、反復練習を積み重ね感覚で掴んでいく世界です。

上記の話と繋がってくるものがあります。肌感覚ってよく言いますよね。

訓練していくと段々指先のセンサーが鋭敏になってくるんです。

今回は皮膚の不思議のさわりの回でしたが

次回はさらに皮膚の未知の機能について深堀っていきたいと思います。ではまた!

参考文献:驚きの皮膚・著:傳田光洋

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リキュア銀座院背骨調整士整体師長谷川

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