こんにちは。リキュアの堀ノ江です。
疲労について情報をお伝えしてきました。
疲労=elF2αのリン酸化という事もわかり、これ自体をなくせば万事解決じゃないかと思われるかもしれません。
実際はどうなのか。
生体の状況次第で大切なシグナル
結論としては、「疲労=elF2αのリン酸化」は生体に必要な反応です。
そのため、なくすことは得策ではありません。
その理由としては、生体の状況次第で改善させる方向に活性化してくれる要素でもあるからです。
以下のような実験があります。
サブリミナルという薬剤を用いた実験で、この薬剤はリン酸化したelF2αを脱リン酸化するための反応を抑制する働きがあります。
つまり、リン酸化したelF2αが増加するため疲労の観点からすれば、体への負担が増える方向に働くと考えられます。
しかし小胞体ストレスによる心不全になりかけている動物に投与すると、心不全が改善する方向に促されます。
心臓は疲労による炎症性サイトカインが発生しやすい臓器の一つであるのに、改善方向に促されるのはなぜか。
理由はリン酸化したelF2αが疲労とは異なる危機回避経路を活性化する事でストレスが軽減するよう作用したためと考えられています。
つまり、小胞体ストレスを受けている状況下では疲労が良い反応を促す一助を担っているという事です。
まとめ
別な観点から見ていくと、疲労も重要な要素であることが分かります。
体はバランスをとりながら、生存するための反応を出しています。
疲労もその一つでありますので、大きな弊害になる前に休息をとってください。
ご事情があり、中々休息がとれない方、疲れが抜けない方。
背骨調整で滞った流れを促通する事で、休息がとりやすい身体になるサポートが可能です。
ご興味のある方は是非、ご来院ください。
参考文献:「疲労とはなにか」 近藤一博 著
ご相談はリキュア銀座院・横浜中山院まで

ご予約はこちら⇓